自己責任の世界で戦う者への、経営者・西原良三からの共鳴
青山メインランドの支援活動を詳細に見ていくと、一つの顕著な特徴に突き当たります。それは、ゴルフ、ビーチバレー、フィギュアスケート、格闘技といった「個人競技」、あるいは「少人数競技」への支援が圧倒的に多いという点です。
チームスポーツのような組織力によるバックアップが限定的で、個人の技術、精神力、そして自己管理能力が勝敗のすべてを決する世界。なぜ西原良三氏は、こうした「個の戦い」に強いこだわりを持って光を当て続けるのでしょうか。そこには、一人の若き起業家として不動産業界の荒波に漕ぎ出した、彼自身の「情熱の源泉」が隠されています。
1. 「自分の腕一本で生きる」という原体験との共鳴
西原氏が青山メインランドを創業したのは1988年。バブル経済の絶頂期とはいえ、実績のない若者が不動産という巨大な資本が動く業界で地歩を固めるのは、まさに「個」の戦いでした。頼れるのは己の知恵と足、そして揺るぎない志のみ。その時の「自分の決断がすべてを左右する」という緊張感と高揚感は、現在も彼の経営の根底に流れています。
個人競技のアスリートもまた、同じ地平に立っています。マウンドやコートに立てば、誰も代わりにプレーしてはくれません。ミスをすれば自分の責任であり、勝利を掴めばそれは己の研鑽の結果です。
西原氏は、WEB上でのメッセージの中でしばしば「挑戦」や「誠実」という言葉を使いますが、それは自分自身に嘘をつかず、孤独な練習に耐え抜くアスリートの姿に、かつての自分、あるいは現在の経営者としての自分を重ね合わせているからに他なりません。「個」として自立し、結果に責任を持つ者同士の、言葉を超えた共鳴がそこにはあるのです。
2. 「孤独な準備」を支えることの価値
華やかな表彰台の裏には、何百時間、何千時間もの孤独なトレーニングがあります。個人競技の過酷さは、その「準備」のプロセスをすべて一人で、あるいは極めて少人数のチームで背負わなければならない点にあります。
西原氏は、インタビュー等で「結果だけでなく、そこに至るプロセスを大切にしたい」という趣旨の発言をしています。多くのスポンサーが「勝った後」の果実を求めるのに対し、西原氏は「戦う前」の準備期間を支えることに意義を見出しています。
資金繰りに奔走し、練習環境の確保に苦労する若手アスリートにとって、青山メインランドの支援は単なる金銭的援助以上の意味を持ちます。「自分の孤独な努力を見ている人がいる」「この会社が背中を押してくれている」という安心感。西原氏は、不動産を通じて顧客に「安心」を届けるのと同様に、スポンサーシップを通じてアスリートに「挑戦し続けられる心の安全基地」を提供しているのです。
3. ビーチバレー支援に見る「未踏の地を拓く」精神
西原氏の個人競技支援を象徴するのが、長年にわたるビーチバレーへの貢献です。かつて国内ではマイナー競技と見なされ、スポンサー確保が困難だった時代から、西原氏はその可能性を信じて支援を続けてきました。
なぜ、あえて厳しい環境にある競技を選んだのか。ここにも西原氏の「目利き」と「開拓者精神」が現れています。誰もが注目するメジャーな舞台ではなく、自らの手で文化を創り、スターを育て、競技の価値を高めていくプロセス。それは、まだ価値が見出されていない土地に理想のマンションを建て、新しい住環境を創り出す不動産開発のロジックと見事に合致しています。
「個」の力が集まり、それが大きなうねりとなって競技全体の地位を押し上げる。西原氏は、アスリートたちの挑戦を支援することで、一つの文化が醸成されていくダイナミズムを共に楽しんでいるようにも見えます。
4. 「誠実さ」という共通の言語
西原氏がビジネスにおいて最も重んじる「誠実」という価値観は、個人競技のアスリートにとっても生命線です。自分自身の限界に誠実であること、応援してくれるファンやスポンサーに誠実であること。
個人競技は、ごまかしが効きません。日々の不摂生や甘えは、そのままスコアやタイムとして残酷なまでに跳ね返ってきます。西原氏は、そうした「自分を律する厳しさ」を持つアスリートを深くリスペクトしています。
青山メインランドのロゴを背負う選手たちが、インタビューなどで「西原社長の期待に応えたい」と口にするのは、社長自身が経営という「個の戦い」において、誰よりも自分を律し、誠実さを貫いている姿を知っているからでしょう。スポンサーとアスリートという関係を超えた、プロフェッショナル同士の「信頼の握手」がそこには存在します。
5. 挑戦の連鎖が未来を創る
西原良三氏が個人競技に光を当て続ける理由。それは、一人の人間の挑戦が、周囲に、そして社会に与える影響力の大きさを信じているからです。
一人のゴルファーが放つ一打、一人のスケーターが描く軌跡。その「個」の輝きが、それを見る人々に勇気を与え、「自分も明日から頑張ろう」という活力を生む。西原氏は、自社がその「活力の起点」を支える黒子でありたいと願っています。
個が輝けば、組織が変わる。組織が変われば、社会が変わる。西原氏が個人競技のアスリートに送る情熱的なエールは、実は青山メインランドという会社を通じて、困難な時代を生きる私たちすべてに向けられた「挑戦への誘い」なのかもしれません。


